COLUMN 空調コラム
業務用エアコンの賢い使い方とは?電気代を抑えながら快適性も保つポイント
まず見直したいのは設定温度と風量設定
業務用エアコンの電気代を抑えたい場合、効果が大きいのは設定温度の見直しです。夏の冷房は室温28℃を目安にすることを心掛けましょう。リモコンに表示される温度は、実際の室内温度の目安です。また、冷房時に設定温度を1℃高くすると、消費電力は約13%削減できるとされています。
一方で、風量を弱にしたほうが節電になると思われがちですが、メーカーの検証では、冷房時は風量を弱にするより自動運転のほうが省エネになりやすい結果が出ています。
部屋が冷えるまでに時間がかかると、その分だけ余計な電力を使いやすいためです。電気代を意識するなら温度を少し上げることに加え、風量は弱ではなく自動にすることをおすすめします。
節電の差が出やすいのは、使い方よりも運転環境の整え方
業務用エアコンは本体の性能だけでなく、日々の使い方や建物の構造によって電気代が大きく変わります。
業務用エアコンではフィルターの目詰まりが消費電力の増加につながるため、2か月に1回程度のフィルター清掃を目安にし、必要に応じて専門業者による洗浄を行うことがおすすめです。
さらに、室外機の吹出口や吸込口のまわりに物を置かないことも重要です。空調設備は設定温度や運転時間の最適化、フィルター清掃、ブラインド活用などで冷暖房の負荷を下げることができます。日差しの強い窓にブラインドやカーテンを使ったり、室外機のまわりを整理するといった基本的な対策の積み重ねが、無理のない節電につながります。
業務用エアコンは必要な場所に必要なだけ稼働させるのがおすすめ
オフィスや店舗での空調は電力使用の中でも大きな割合を占めます。環境省のオフィス向け資料では、オフィスのエネルギー消費は空調が約28%、経産省資料ではオフィスビルの消費電力のうち空調が約49%とされており、節電の効果が出やすい設備だと分かります。
だからこそ、建物全体を一律で強く冷やすのではなく、在室状況や時間帯に合わせて運転時間や運転範囲を調整することが大切です。閉店前後、使っていない部屋などでは運転を止めたり弱めたりすることがおすすめです。またサーキュレーターを併用して空気を循環させるといった工夫でも効率は変わります。
業務用エアコンは我慢して節電することではなく、自動運転機能を上手に使いつつ、温度・時間・清掃を適正化することで快適な空間を維持することができます。